ローカル環境でEC-CUBEをhttpsで動かす方法

EC-CUBE Advent Calendar 2018 15日目の記事です。

前回の記事で、EC-CUBE4のインストール方法について書きました。

EC-CUBE4をMAMPにインストールする方法とインストール画面の設定方法 - AmidaikeBlog

インストール方法は慣れてしまえば簡単なのですが、ローカルでEC-CUBE3、4を動かすにはどのようにすれば良いのか悩みます。

DockerやVagrantMAMP、XAMMPやビルトインウェブサーバー等があり、EC-CUBE4からは

bin/console server:run

というコマンドが用意されています。

それぞれ慣れている方法で実行してもらえれば良いのですが、SSLを利用したいとなった時にはめんどくさい思いが必要になります。

ローカルで開発時にはSSLなんて必要ないと思われますが、決済や他サービスとの連携時にはhttpsでないと連携できないサービスも増えてきていますので、どうしてもhttpsを利用せざるを得ないという状況が発生してしまいます。

その場合、どうすれば良いかとなりますが、つい先日以下のスライドが発表がされました。

speakerdeck.com

Symfonyが新たにSymfony Cloudと呼ばれるサービスを開始し、その一つしてSymfony CLIというものが提供されています。 それを利用することでローカルでもSSL環境が簡単に利用できるようになります。

実際の利用方法は以下となります。

1.SymfoyCLIツールのダウンロード

OSの環境に合わせて下記URLよりダウンロードします。

symfony.com

2.SSLの設定

証明書をインストールするため、下記コマンドを実行します。

symfony server:ca:install

実行後、

ls ~/.symfony/certs/

default.p12 rootCA-key.pem  rootCA.pem

が含まれていれば問題ありません。

3.サーバを起動

環境が整いましたので、以下のコマンドを実行してサーバを起動します。

  • EC-CUBE3の場合

[ECCUBEROOT]/html

まで移動し、

symfony server:start

を実行します。

  • EC-CUBE4の場合

[ECCUBEROOT]

まで移動し、

symfony server:start

を実行します。

4.ブラウザで確認

https://127.0.0.1:8000

にアクセスし、EC-CUBEの画面が表示されれば成功です。

以上がローカルでhttpsを動かす方法となります。

httpsがローカル環境で必要な方は是非お使いください。