レンタルサーバでEC-CUBE3でのURL設定の仕方について

少し間が空いてしまいましたが、 以前にEC-CUBE3のURL設定について記事を書きました。

amidaike.hatenablog.com amidaike.hatenablog.com

通常のURLの設定方法については、 これらの記事に記載されている通りDocumetRootを

/Applications/MAMP/htdocs/eccube/html

として設定してhttp://ドメイン名/で接続する方法であったり、 htmlというディレクトリ名を

/Applications/MAMP/htdocs/eccube/store

に変更する事でhttp://ドメイン名/storeというURLで接続可能となります。

ところが開発コミュニティーを見ると、

http://xoops.ec-cube.net/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=16212&forum=10&post_id=71962#forumpost71962xoops.ec-cube.net

http://(ドメイン名)/html/index.php
ではじまるものを
http://(ドメイン名)/index.php

というようにレンタルサーバで自由にDocumentRootを設定できないが、 http://(ドメイン名)/として設定したい時があります。

これらはどのように設定するかというと、 公式にはサポートされていない方法ではありますが以下のように対応する事で実現可能となります。

EC-CUBEをインストールしたディレクトリ先は /home/hoge/EC-CUBEROOT とします。

  1. インストール
    http://ドメイン名/html/install.php から普通にインストールを行ってください。

  2. ファイルの配置場所変更
    /home/hoge/EC-CUBEROOT/htmlにある以下の3つのファイル
    index.php
    .htaccess
    robot.txt
    /home/hoge/EC-CUBEROOT 直下へ移動させるかコピーしてください。

  3. index.phpの書き換え
    require __DIR__ . '/../autoload.php'; と記述されている箇所を require __DIR__ . '/autoload.php'; に変更します。

  4. path.ymlの書き換え

/home/hoge/EC-CUBEROOT/app/config/eccube/path.yml

にある

root_urlpath: /html

root_urlpath: 

に変更してください。

上記の設定を行う事で、 http://ドメイン名/ で接続できるようになります。

本来であればインストール時にそういうオプションがあれば良いんですが、 当分用意されなさそうですなので、スクリプトを作成して公開するようにします。

EC-CUBE3を開発する時に参考になる本

前回まではEC-CUBE3のインストールおよびURL構成について説明しました。

今回からはEC-CUBE3を開発する方法を書いていきます。

EC-CUBE3の基本要件としては、

EC CUBE3.0.0の要件 · EC-CUBE/ec-cube Wiki · GitHub

というようになっており、Symfony2コンポーネントであるSilexを使って開発されています。

このSilexを使って開発するためには、Symfony2の知識が必須となってきます。

Symfony2 ドキュメントポータル

TOPページ - Silex ユーザーガイド

を一通り読めば理解は出来るのですが、基礎知識を作る上では以下の本が参考になります。

効率的なWebアプリケーションの作り方 ~PHPによるモダン開発入門

効率的なWebアプリケーションの作り方 ~PHPによるモダン開発入門

日本語で読めるSymfony2の本はこれ以外には残念ながら見当たりません。

但し、Symfony2.1を対象にしているため現行のバージョンと大分乖離がありますが、
基礎となる部分は理解出来ると思いますのでまずはここからSymfony2の知識を仕入れるのが近道になると思いますのでぜひ一度参考にしてください。

Symfony2.7に対応した本を誰か出してくれないんですかね。。。

EC-CUBE3のURL設定について2

前回はEC-CUBE3のURLの設定方法について書きました。

amidaike.hatenablog.com

今回は

http://localhost:8001/store

みたいに書く方法です。

これは非常に簡単で、

/Applications/MAMP/htdocs/eccube/html

とhtmlと記載している箇所をstore というようにディレクトリ名をhtmlからstoreへ変更し、

httpd.confを以下のように変更してください。

Listen 8001

<virtualhost *:8001>
  DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/eccube"
  <IfModule dir_module>
    DirectoryIndex index.html index.php
  </IfModule>
</virtualhost>

こうすることで、

http://localhost:8001/store

とサブディレクトリとして扱えるようになります。

非常に簡単に設定できますね。 サイトトップは企業サイトとして作成し、ECサイトはサブディレクトリとして扱いたいという方はこちらの方法となります。

EC-CUBE3のURL設定について

前回まではEC-CUBE3のインストール方法について書きました。

今回は、EC-CUBEで使用するURLについて書きます。

MAMPをデフォルトで使っているとEC-CUBEのURLは、

http://localhost:8888/eccube/html/

となり非常にカッコ悪いですね。

EC-CUBEを利用される方は、 http://[ドメイン名]/ として使う方が多いとおもいます。

今回はMAMPでその設定について記述しますが対象はApacheとなりますので、nginxの方はまたどこかで説明できればと思います。

MAMPをデフォルトで使用されている方は、

/Applications/MAMP/htdocs

がDocumentRootになっています。

これは前回から特に変更せずにそのままにしておきます。

/Applications/MAMP/htdocs/eccube

次に必要なのは、Apacheの設定変更になります。

以下のディレクトリにあるhttpd.confを変更する事で,

/Applications/MAMP/conf/apache/httpd.conf

http://localhost:8001/

だけで接続できるようにしましょう。

httpd.confに対して、最終行に以下の内容を追加してください。

Listen 8001

<virtualhost *:8001>
  DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/eccube/html"
  <IfModule dir_module>
    DirectoryIndex index.html index.php
  </IfModule>
</virtualhost>

これを追加後、MAMPを再起動すると、

http://localhost:8001/

だけで接続できるようになります。

設定変更後、

/Applications/MAMP/htdocs/eccube/app/cache

配下にあるディレクトリを全て削除してください。

その後、以前に設定されていた方は再度インストールが必要となりますので、

http://localhost:8001/install.php/

を再実行してください。
今までであれば、eccube/htmlが必要だったのに非常にすっきりしましたね。

http://localhost:8001/http://localhost:8001/admin で接続できるか確認してください。

接続できないという方がいれば、再度MAMPを再起動してみてください。

既にインストールされている方は手動で変更する方法もありますが、それは機会があった時に書きます。

別にeccube/htmlがあっても構いませんが人それぞれの好みになりますのでそこはご自由にしてください。

要望がありましたら、

http://localhost:8001/storehttp://localhost:8001/shop などのサブディレクトリとしてEC-CUBE3を利用できる方法も書きますので、設定したいという方はコメントください。

EC-CUBE3のインストール画面の設定

前回ではEC-CUBE3の環境構築とインストールについて簡単に説明しました。

amidaike.hatenablog.com

今回はもう少し詳しくインストール画面について説明します。

EC-CUBE3とデータベースの準備は既に完了しているものとして、
下記のURLへアクセスします。

http://localhost:8888/eccube/html/install.php/step1

インストール画面が表示されますので、「次へ進む」ボタンを押します。
「送信を承諾する」はチェックしてもしなくてもどちらでも構いません。 f:id:amidaike:20150703040818p:plain

権限チェックがされますので、問題がなければ「次へ進む」を押します。 f:id:amidaike:20150703040841p:plain

サイトの設定画面が表示されます。こちらはサイト名や管理者用メールアドレス等の情報を入力します。 f:id:amidaike:20150703040846p:plainf:id:amidaike:20150703040849p:plain それぞれの項目の説明は以下の通りです。

  • あなたの店名 : サイト名
  • メールアドレス : 管理者用のメールアドレス
  • 管理画面ログインID : 管理画面にログインするID
  • 管理画面パスワード : 管理画面にログインするパスワード
  • 管理画面のディレクトリ名 : 管理画面のURL
  • サイトへのアクセスSSL : httpsで接続させるかどうかのチェック
  • 管理画面のIP制限 : 設定すると決まったIPアドレスまたはドメインからしか接続不可能

  • メーラーバックエンド : mailかSMTPsendmailを環境に合わせて選択

下記は実際に入力した内容となります。
(メールアドレスはここでは表示されていませんが、実際には入力してください) f:id:amidaike:20150703040852p:plain

入力が完了すると次はデータベースの設定となります。 f:id:amidaike:20150703040855p:plain

今回はmysqlを利用するのでmysqlを選択し、以下のように入力します。 f:id:amidaike:20150703040859p:plain

設定が完了すればデータベースの初期化を行います。 f:id:amidaike:20150703040903p:plain

完了しました画面が表示されれば、インストールは無事に完了です。
f:id:amidaike:20150703040909p:plain

「管理画面を表示」ボタンを押すと管理画面が表示されます。 f:id:amidaike:20150703040913p:plain

こちらの画面では、先ほど設定したログインID、パスワードを入力し「ログイン」ボタンを押します。 f:id:amidaike:20150703040916p:plain

無事にログインできれば管理画面のトップページが表示されます。 f:id:amidaike:20150703040921p:plain

また、

http://localhost:8888/eccube/html/

へアクセスするとトップページが表示されます。 f:id:amidaike:20150703040922p:plain

2系とは違って管理画面、フロント画面ともにがらっとイメージが変わりましたね。

立方隊長もいなければアイスも無くなっています。

テンプレートを変更しなくてもこの画面であれば、商品を変更するだけでそのまま使えそうな感じがしますね。

EC-CUBE3をMAMPにインストールする方法

2015年7月1日に待望のEC-CUBE3がリリースされました。

www.ec-cube.net

というわけで早速MAMPに対してEC-CUBE3をインストールしてみます。

MAMPのダウンロード、インストール


MAMP & MAMP PRO

MAMPはダウンロードしてインストールするだけですので詳細説明は割愛します。

MAMPをダウンロード後、インストールすると/ApplicationディレクトリにMAMPディレクトリが作成されます。 MAMP PROというディレクトリも作成されますが今回は普通のMAMPを使います。

php.iniの設定


ダウンロードしたらphp.iniのtimezoneの変更をしてください。
今回はMAMPの初期設定されているphp5.6.7を使います。

/Applications/MAMP/bin/php/php5.6.10/conf/php.ini

php.iniにあるtimezoneを

date.timezone = Asia/Tokyo

に変更してください。

EC-CUBE3のダウンロード


さて本来の目的であるEC-CUBE3をインストールしてみましょう。 本日時点でEC-CUBE3.0.0なのでそれを想定して説明します。

早速下記URLよりVersion 3.0.0をダウンロードしてください。zipでもtarでもどちらでも構いません。

EC-CUBEダウンロード / ECサイト構築・リニューアルは「ECオープンプラットフォームEC-CUBE」

データベースの作成


事前にデータベースが必要なのでMAMPを実行し、phpMyAdminへアクセスします。

http://localhost:8888/phpMyAdmin

「データベース」タブを選択し、 以下のデータベースの内容を作成してください。

データベース名:eccube3
照合順序:utf8_general_ci

今回はEC-CUBE3のインストールのみなのでMAMPのデフォルトで設定されているrootユーザのままインストールしますが、本来であれば適切なユーザーとパスワードを設定する必要があります。

EC-CUBE3のインストール


ダウンロードしたEC-CUBE3を先ほどインストールしたMAMPのhtdocsにコピーします。
(解凍したEC-CUBEのディレクトリ名をeccube-3.0.0からeccubeに変更します。)

/Application/htdocs/eccube

http://localhost:8888/eccube/html/install.php/step1

へアクセスしてください。

そうするとEC-CUBE3のインストール画面が表示されますので、 適切な内容を設定してください。

最後まで入力するとEC-CUBE3の設定は完了です。

インストール画面の設定は次回の記事を参考にしてください。